メガネの選び方講座初級編6

「メガネの選び方講座6」
サイズ表記の危険
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実はあるサイトでこんな事が書かれてあった。

*メガネの内側に書かれてあるこの数字「54□17-140」 最初の54は玉型の横幅、次の17はブリッジ間距離・・・
この数字覚えておくとよいですね。

的な文章が書かれてあったんだ。

 お客様に間違った知識を植え付けられるとこっちが困る。

 以前メガネ屋さんをやってた頃に、せっかく選んだメガネは調子がいいのだけどブリッジ幅が記憶していたのと1mm違うから交換してと言われた事がある。メガネってよほどでない限りはワンサイズしかつくっていないんだ。偶然見つかったとしてもそれは奇跡。20mmのブリッジ幅ではなく同じ形で19mmのを出してと言っても無理な話なんだ。

 そしてもうひとつ決定的な事を言おう。
同じサイズ表記でもそれはメガネを選ぶ際には全く参考にならないってことだ。
図9をご覧あれ


上下2本ともサイズは54□17
しかし上段は大きな顔で小さい鼻の人にしか合わない。
同様に下段は小さい顔の人で鼻が馬鹿でかい人しか合わない。
もう一度言うよ。この2本のメガネは全く同じサイズ表記なんだ。

同じサイズでもこの2本のメガネが同じ人に合うとはとても思えないだろう?

絵の大きさが同じだからといってそれが全部同じ絵であるわけないんだ。

(実はラビリンスは一切サイズ表記をしていない。この数字をあてにされたらたまらないからね。)

 そういう間違った記事を書いた人に怒っているわけではないんだ。その人は業界関係者でもなんでもない人だからね。 しかしメガネ屋さんにはもう少し頑張って為になる情報を流してもらいたいと思ってる。何を喰ったとか宴会で盛り上がったとか展示会楽しかったとかのリア充記事が悪いとは言わないが世間様がこういった間違った知識を鵜呑みにしてしまってる現実を知った上でもう少し有意義な情報を流してほしい。はっきり言って貴方の胃袋に入った料理に私はあまり興味がないんだ。

 

#メガネの選び方講座初級編

メガネの選び方講座初級編5

「メガネの選び方講座5」
目幅の広い人を狭く、狭い人を広く見せる方法

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 ヒラメ顔っていうんですか? 

一説によると目と目が離れている人をいうそうですね。

でもね考えてみればヒラメって他の魚よりも目と目が片方に寄ってるぶんだけ一番狭いと思うんだけどね。

 

 目幅の広い人、狭い人、広くも狭くもないのに髪型やメイクでそうなっちゃってる人・・・間隔が何ミリだと狭いとか広いとかの問題ではなく顔全体に占める割合なんだよ。あなたは広い派?それとも狭い派?

 

私の知ってるメイクの先生によると眉のラインで丁度いいぐあいに調整するそうですが私の専門はメガネなのでメガネのデザインによる修正をお話しします。

 

 結論から言うと
「太いもの(あるいは濃いもの、目立つもの)には引力がある」ってこと。

まずは図7を見てください。

 


テンプルが黒くて太いです。
すると目はそのテンプルに引き寄せられて耳側に広がるでしょう?

次に図8をご覧ください。


(もちろん図7、図8とも同じ人物をつかってます)
ブリッジ部分を太くすると(あるいは濃い、目立つポイントがあるなど)

目は鼻側に引き寄せられるのが解ると思います。

要するにこの引力を逆手にとればよいのです。

 

目の錯覚を利用したデザインの力ってすごいでしょ?

なんで私が巷で流行している形に全然興味ないかお解りいただけると思います。


まとめに書いておきましたのでご覧ください。
(目幅が広い派と狭い派。個人的に思うのは9対1で広い派が多いような気がするのよね。そんな気がするだけだけどね。だから私はテンプルにはあまり凝らないんだ)

#メガネの選び方講座初級編

メガネの選び方講座初級編4

「メガネの選び方講座4」
レンズ玉形の中心と重心の違い

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講座1、2ではPD≦フレームPDは絶対条件。
講座3では目の大きさは変化する。そのためにはPD +0〜5mm=フレームPDの余裕が必要。

そんな話をした。

しかし芸術というのは単純な算式で縛り込めようとしても難しい。

先回は目の変化について述べたが今回はフレームの玉型に関して述べる。

 

玉型の中心は幾何学中心。
右端から左端を結んだ線の中央のことだ。
(図6左列)

しかし玉型というのは様々な形をしている。
(これはメガネのデザインに携わる人しか気にしてないんだが、)

「中心」ではなく「重心」というのを我々は意識する。
(図6右列)

同じ形状でも中心と重心には誤差が生じるんだ。

 

いかんいかん。また文書が長くなりそうなので簡潔明瞭に書くね。
フォックス型のように目尻付近の玉型ラインが斜めに切れ込んでいる形は中心よりも重心を見極めようって事だ。もっと端的に言えばフォックス型ほど大きめを探せってわけだ。←まとめ過ぎ?

 

さて次回のテーマは何にしようかな?長い顔を短く見せる方法。短い顔を長く見せる方法。目幅が広い人を短く見せる方法、それとその逆。色々あるんだよ。
「どうぞご自由にお選びください」なんて言ってメガネ選びを職務放棄できるメガネ屋さんは楽でいいよな。

メガネの選び方講座初級編

 

 

 

 

メガネの選び方講座初級編3

「メガネの選び方講座初級編3」
光学的な目の中心と美観的な目の中心の違い

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こんにちは。
先回のおさらい
ある眼鏡店さんはPD+(0〜5mm)≦FPDがベストチョイスと曖昧に書かれていたけどそれは間違いではない。
むしろ曖昧にせざるをえない理由があるのだ。

図4をご覧ください。


目の中心というのは黒目の中央、すなわち瞳孔の位置にある。
処方にはPDと表記されているがそれを左右の瞳孔間距離といってレンズを製作する際には大変重要な数字だ。

でもメイクによっては目の範囲が広がる。(図4の下)
光学的にみて瞳孔の位置が目の中心であることに間違いはないが、目全体から見てその中央に瞳孔が来てるとは限らない。
要するに光学上の目の中心と美学上の目の中心は人それぞれ(っていうかメイクをするしないだけでも)変化してしまうんだ。

左右の瞳孔間の距離をPDとするならば、美学上の目の中心間距離をBPDとしよう。(これは私の勝手な造語である)
PDよりもBPDの方が大抵の場合は大きくなる (図5)


なぜなら目の鼻側に長いツケマなんかしないからね。

そしてまとめにも書いたが
BPD(美学上の目の中心間距離)=FPD(フレームの玉型中心間距離)がベストというわけになるんだ。

こう考えるとメイク時とノーメイク時の似合うメガネってなかなか難しい。
メイクありだと似合ってもノーメイクだと似合わないって事も多々ある。
でもそんなの解らないしそんな要素のフレームを探すのも大変。
実際に私もそんなの測った事がないし「日頃は何ミリのメイク?」なんてお客様に聞いたこともない。だから最初の曖昧な表現にしてるんだよね。

まー素人さんにも解りやすく言うならば、
「瞳孔が玉型のど真ん中にくるメガネ(PD=FPD)を選ぶより、メイクの事も考えて多少大き目(PD+5mm前後のFPDを持つメガネ)をチョイスすればいい」と考えてね。

次回のテーマはレンズ玉型の中心についてだ。
たとえばフォックス型は大き目を探せといえる。
はっきり言ってこのテーマはキチンと説明出来る気がしないんだ。
こういうテーマで話し始めるとテンプルの太さや髪型、レンズのカラーなどもいろいろ考慮していかなければならないので今更ながらぞっとしている。

 

#メガネの選び方講座初級編