人をデザインするのが私の仕事

め・が・ね・な・ん・て

眼鏡デザインを生業としている私が言うのもいささか変だが、

単なる絵の具の一つでしかない。

その絵具を使ってどう人間を描くかが芸術だと私は思う。

 

 

名古屋クリエーターズマーケット怒涛の2日間が終わった。

言いにくい事を言っちゃうと業界向けの展示会は一度たりとも楽しいと思ったことはなくムカついてばかりの私だが、一般の、しかもメガネに何の興味もない人達を相手してる方がよほど楽しいんだよね。なんでだろうね?

 

でもさすがに終了時は16ラウンド全力で戦ったボクサーのように地べたにへたり込んでしまった。

するとご近所でアクセサリーを売ってたブースの方が真面目な顔で近寄ってきてこういうんだ。

「拝見しててすごく接客の勉強になりました!」ってね。

笑っちゃった。だってこっちは酒も飲んでるし、お客はいじり倒すし、声はデカいし、、、

 でも褒められるのはこの歳になってもさすがに嬉しい。もっとほめられたい一心でどのへんが勉強になったのかを尋ねてみた。

「貴方が差し出したメガネを試着したお客様が全員幸せそうな表情をしてらっしゃたから」だって。小さい頃からメガネを掛けていて「眼鏡屋さん=暗い」という常識が初めて覆ったらしい。

 

 自慢めいた事をここに書くのはカッコ悪いのは重々解っているんだがこれを読んでる眼鏡屋さんにむけてあえて書かせていただいた。つまり現職の眼鏡屋さんを差し置いて私ごときが褒められるようでは本当はいけないんだ

 

我々の仕事は

時には芸術家であり、

時には芸人であり、

時には職人であり、

時には医者である。

こんな名誉ある職業も珍しいんだ。

でも井の中の蛙になって現状に自己満足しちゃった時点でそこが貴方の終着点。

それはそれで幸せなんだろうけどね。