新作「PORNO5」製作秘話 4

 発売はまだまだ先なのに各取引店さまから予約をいただいている。

まだ実物写真も公開してないというのに(っていうかまだ仕上がってないのに)有難い話だ。

 

 実はこれには深いわけがある。

何しろ今回の作品は製作費用がかなり高くなってしまったんだね。

当初予定の販売価格(PORNO2、3と同じ価格)では本来なら到底やっていけないんだ。

でも販売価格はこれ以上高くしたくない

ここはひとつ取引店さまには申し訳ないが本来の卸価格率よりも5%ほど高めに設定させていただいたんだ。(とはいっても他のメーカーさん並みにしただけのことだけどね。)それで2月中にご予約いただいたお店さんだけ従来の卸価格率のままでセット割引をするという手段をとったんだ。お金をいただかないとこれからの活動がしていけないとはいいながらも心のどこかで何かしらの罪悪感があるんだよね。この辺が商売人になり切れない弱さだと思う。そんなわけで早いうちからのご予約が続いているわけだ。

 

ではなぜ製作費が高くなってしまったのか

今回の作品PORNO5の塗装は表と裏の2色使い分け。それが当初の予定だったんだ。

言葉だけでは解りづらいだろうから下のイラストがPORNO5 col,SPRの完成予想図をご覧ください。

 

 

以下が拡大図

  

このように表(A)と裏(B)の2色を最初は使う予定だったんだ。

当然穴の部分も裏面と同じ(B)の色という事になり、それはマスキング技術で簡単に塗り分けられるだろうと私は安易に考えていたんだ。

 

でも職人さんは首を縦に振ってはくれなかった。

理由を長々と説明していただいたが私は出来ない理由にあまり興味がなくしっかり聞いていなかった。ようするに出来ない事に違いない。

 

残る方法は・・・・

この穴の部分に我々素人衆が「七宝」と呼んでいる方法(職人さんはFCと呼んでいる技術)でBの色に似せてそこに流し込む方法を私は提案した。この工法は費用がかさむが仕方ない。

 

それでも職人さんは難色を示す。

「塗装で出したBの色と七宝で出したBの色は絶対同じにならないよ。光沢も違うし」だって。

 

実はこの時点で私はほくそ笑んだ。

誰も気付かない努力よりも少しは気付いてくれた方がいい。

要するに塗装素材の違いによる色の違いは私にしてみればむしろ大歓迎なんだ。

 

七宝職人さんへは「出来るだけ似せるつもりでね。違っていても何も文句言わないから安心して」って伝えたんだ。

・・・・悪いだろ?私。反省してます。

本心は塗装と七宝の色を一緒にされたら困るのにね。

だって製作費用が高くなる意味がなくなるんだものね。

色や光沢の誤差は大歓迎なはずなのにそこはあえて黙ってようと決めたんだ。

 

(製作秘話 5 へつづく)

 

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