新作「PORNO5」製作秘話 3

  まだまだ発売は先のことながら全国の取引店様にはオーダーシートを発送させていただきました。読んでいただければ早めにオーダー開始した理由もおわかりだと思います。実は今回の作品は全製作数の1/3を未塗装のままに置いてあります。各カラーの売れ行きを見ながら残りの未塗装分の色を決めたいと思います。

 

 さて先回の続き。

「アイラインの役割をする初代PORNOのデザインをそっくりそのままチタン素材で作りたい」というところまで言った。

 

イメージ的にはこういう事だ。

 

 

 

 しかしステンレスやベーターチタンのようなフニャフニャなのは使いたくない。とはいえいつも採用している厚み2mmのチタン材は簡単には穴が開けれない。仮に妥協してフニャフニャ素材を使ったとしても細過ぎて耐久性が無さすぎるし、補強目的で穴をちぢめると全く別物になってしまう。どだい初代PORNOのデザイン通りに作るのは無理なんだよね。

それに穴を開けてしまうと別の問題も出てくる。イラストをご覧いただければお判りだと思うがテンプルの蝶番を溶接すべき部分に丁度穴があいちゃってるもんね。

 

 

 ここは発想を根本から変える必要があった。

初代PORNOの時と同じく穴を開けないでまるで版画の版木のようにチタン材を掘るという方法に転換したんだ。

でなきゃあのデザインは再現できない。

 

でもそうなると一体…

柔らかいアセテートを掘るのと硬い2mm厚チタン材を掘るのとではわけが違う。

一体制作費いくらかかるんだ?

あー怖い。

 

恐る恐る全体の見積もり金額を出してもらった。

(私の中でせめてPORNO2、3の売値と同じに抑えたかったんだ)

 

そしておそらくめんどくさがられるのを承知で試作職人さんにプロトを作ってもらった。

それがPORNO5の試作品だ。

(もちろんこの段階では未塗装だし先セルも実際とは異なるパーツを付けている)

 

 

 

 

 

 

普通の作品ならば試作品が出来た段階で一仕事終わったようなものなのだが、このPORNO5はカラー決めの際にも大きな山が待ち構えていた。

本体と穴の部分、裏面との色は色分けしなければこの作品は成り立たない。

その為にはマスキングという手法を使って色わけするわけだけど・・・

 

でも塗装職人さんは「この作品に綺麗にマスキングを施すのは不可能に近い」というじゃない。

色分けできないならばこの作品の存在価値は全く無くなってしまうじゃない???

 

さー大変!!!

 

製作秘話 4 へ続く